福岡・佐賀の税理士法人アーク・パートナーズのブログです。
前回の続きです。取引相場のない株式を評価する方法の一つ、類似業種比準価額について簡単に説明いたします。
類似業種比準価額とは上場企業の株価を参考にした評価方法で、上場企業を業種毎に分類分けし、その業種毎に株価と配当と利益と純資産を決めています。それらの要素と評価対象会社の配当等の要素を比較してから評価額を算定します。
配当と利益と純資産と申し上げましたが、その中でも利益に比重を置いた評価方法です(配当と純資産が20%ずつ、利益は60%斟酌されます)。
利益や配当は経常的な数値で算定されるため、非経常的な配当や利益は考慮せずに株価が算定されます。
従いまして、株価を引き下げる方法としては、配当をしない、利益を出さないという戦略になります。
配当をしないということは簡単ですが、利益を出さないということはなかなか難しい問題です。
次回は純資産価額について説明いたします。